銭湯跡を歩く
鈴鹿郡関町 『八千代湯』跡

■訪問日
 2003年12月5日(金)

■所在地
 鈴鹿郡関町木崎町

■訪問記
 関の街並みから亀山宿に進んだ左に八千代湯さんは残っ
 ていました。
 この八千代湯の最後のご主人である辻村さんにお話を
 お伺いすることができましたので書き留めておきます。

 かつてこの関宿には4軒の銭湯が営業していたそうですが
 この八千代湯さんが昭和60年に廃業したのを最後に関か
 らは銭湯がなくなってしまったとのことです。
 この八千代湯さんは右に風呂場、左に散髪屋と並んで
 営業していたらしく風呂上りの髪結いにもよく利用された
 ようです。
 関が脚光を浴びるようになった数年前、ときの町長がこの
 銭湯を関宿の文化遺産にしようと補修費を捻出して保存を
 働きかけてきたとのことですが家族で相談してお断りした
 経緯があるそうです。

 各地に街かど博物館と称して一般住居を展示スペースと
 して開放する動きが盛んですが八千代湯さんにもぜひ
 再考していただきたいものです。